ウォルナットは現在天然乾燥5日目です。
日のあたる場所に置いたり、雨の日は風の無い屋根下で雨宿りさせ、
雨が上がれば再び外へと・・・
とにかく手間をかけていくことが自然との付き合い方です。
さて、このウォルナットですが、とても密度が濃く重たい木です。
市場へ引き取りに行ったときも、トラックへクレーン車で積んでもらったのですが、
クレーンのワイヤーが引きちぎれるんじゃ!?というような音を立てていました。
「これは間違いなく重いなぁ」と予想してたのですが、いざトラックを走らせてみると!
想像以上でした。
とにかく重くて進まないのなんのって(苦笑)
会社に戻ったころには気づかれ(木づかれ?)でへとへとでした。
いやぁ、とにかく重かった。
ちなみに、製材したらわずかにすっぱい不思議なにおいがしました。
色もうすーい色でした。
これが乾燥とともにもちろんにおいも消えて、あの独特の濃い色へと変化していくんですね。
生の木は面白いです。
ウォルナットの製材後の写真です。
天板を乾燥させるために板と板の間に風が通るようにし
またウォルナット特有のこげ茶色が出るまでは板に直接空気を当て
多少の太陽の光も浴びさせる必要があります。
日に日に色が濃く変化していく様子が楽しみです。
どのように取るか線を引きなるべく幅の広い天板が取れるよう考えています。
近々製材しますので製材後の写真をお楽しみに。
これは鉄杉の天板です。
中国での呼び名で鉄杉といい日本名では栂の木を意味します。
日本の栂では建築材として柱、敷居、鳥居、長押、鴨などが主な用途です。
その他では器具材、梱包用材、土木材、車両材、パルプ材、チップ材などにも使われます。
今回は日本の栂ではなく中国の鉄杉をダイニングの天板に使用してみました。
仕上がった印象としてはまずしっかりと木目が現れたことです。
うっすらと微妙に変化していく色合いが塗装した艶とともに高級感を出してくれました。
脚は鉄杉の色に合わせて米松で作ってみました。
桜の木肌の色をご存知ですか?
花と同じ様に淡いピンク色、まさに桜色をしています。
花の色はそれ単独で生み出されるものではなく、桜全体があの花の色を生み出すために
その体全体を桜色に染めて春を待っているのです。
あの日本人の心をつかんで離さない薄紅色は桜の木が一年かけて蓄える生命エネルギーによって生み出されているのです。
花は半開、酒はほろ酔い、物事は何でも程々がよいということの例えだそうです。
日本語は美しいですね。
オバンコルを贅沢に使った天板の完成例です。
くっきりと木目が浮き出て両端の白い部分とのコントラストの美しい天板が出来上がりました。
これが自然のつくり出す模様や色合いって考えると、人知を超えた自然の生み出すデザインの力に改めてその偉大さに感じ入る思いがしました。
一般的な用途としてはギターの表板、裏板、側板などに用いられます。
木目がくっきりと浮き出る特性を持った木で、 独特のマーブル模様のような配色の
一風変わった木目なので天板にしてみてもおもしろい物が出来るだろうと思い
試作してみたところ、想像した以上に深みがあり高級感のある物が出来上がりました。
完成した様子は次回に記載します。
木は自然の物です。
だからもちろんきれいな物ばっかりではないのです。
木も人も少し欠点がある方が親しみやすいのかもしれませんね(^_^)
やたら曲がってたり、節があったり、色が変わってたり、色々あるんです。
TIMBER LUMBERではそんなすこし不細工な、でも、だからこそ愛おしい木たちを活か
した味わい深い商品を作りたいと常々考えています。
普通に考えれば欠点にしかならない所も、視点を変えれば魅力や味わいになるのです。
こちらの扉は大きな節や割れのある杉を使用しています。
天板にするにはちょっと・・・という板でも使う場所を変えれば
その欠点が逆に魅力を生んでくれました。
初めまして。
TIMBER LUMBERです。
このたびホームページのオープンに伴いブログを開始いたしました。
ここでは皆さまに新商品のご案内はもちろんのこと、
木のまめ知識など、木に関する魅力をお伝えしていく予定です。
これからどうぞよろしくお願いします(*^_^*)